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『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』第9話
2009-08-30 Sun 18:47
出演者:山下智久NEWS)・新垣結衣戸田恵梨香比嘉愛未浅利陽介児玉清勝村政信寺島進杉本哲太りょう柳葉敏郎

主題歌:Mr.ChildrenHANABI





藍沢(山下智久)は、爆発事故の現場で落下物に右腕をはさまれてしまった黒田(柳葉敏郎)を救出するために、その場で彼の腕を切断する。
黒田は、事故現場にとり残されていた患者を助けようと、安全確認をする前に現場に飛び込んだ白石(新垣結衣)を庇ってこの事故に遭った。
腕を切るよう藍沢に命じたのは、黒田自身だった。
藍沢は、緋山(戸田恵梨香)、白石とともに黒田を翔陽大学附属北部病院の救命救急センターに搬送する。
知らせを受けた森本(勝村政信)や藤川(浅利陽介)たちは、さすがにショックを隠せなかった。
森本は、検査を後回しにして藍沢とともに緊急オペに入り、切断された右腕の接合手術を開始した。
白石は、ショックのあまり何度も嘔吐し、うわ言のように自分を責めていた。
森本と藍沢は、無事、黒田の手術を終える。
幸い、何とか右腕は接合することができたものの、大幅な機能回復は見込めない状態だった。
森本は、意識を取り戻した黒田に状況を報告した。
術後の機能回復を最優先して上腕での鋭的切断をした藍沢の判断はベストだったこと、そして、回復してももう二度とメスは握れないことを…。
三井(りょう)から黒田のことを知らされた白石は、呆然となった。
黒田の事故を受け、翔北病院では安全管理委員会が開かれた。
集まった役員たちの前に出席したのは、部長の田所(児玉清)、森本、そして事故現場に行った藍沢、白石、緋山、冴島(比嘉愛未)、そしてヘリパイロットの梶(寺島進)だ。
事務長の春日部(田窪一世)や弁護士の相馬(隈部洋平)は、白石や藍沢に対して厳しい言葉を浴びせた。
相馬は、フェロードクターを現場に行かせたことを問題視していた。
シニアドクターが現場に行っていれば事故は起きなかったし、優秀な外科医の腕を切り落とすこともなかった、というのだ。
田所や森本は、白石たちを庇った。
梶も、白石の行為を責めることはできない、と意見する。
すると相馬は、フェローをヘリに乗せるようなシステム自体に問題があると指摘し、ドクターヘリの存続も含めて今後の対策を検討する、と田所たちに告げる。
閉会後、白石は、田所を呼びとめ、自分はこのままでいいのか、と問いかけた。
そんな白石に、田所は、責任は自分にあるのだから気にする必要はない、と返す。
森本と三井も、ローテーション通り、白石をヘリ担当にするつもりでいた。
するとそこに、黒田のようすがおかしいという知らせが入る。
藍沢が駆けつけると、そこにはすでに森本と白石がいた。
朦朧とした意識の中、うわ言で藍沢たちに処置の指示をしたかと思うと、酸素マスクを自らはぎ取ってしまう黒田。
たまらず藍沢が声をかけると、黒田は正気を失ったような目で、「俺の腕はどこだ?」と藍沢に迫り、次の瞬間、意識を失ってしまう。
黒田の処置を終えた白石は、ロッカールームのベンチでぼんやりしていた。
そこにやってきた緋山は、自分があの現場に行っても同じことをしたと思う、と白石に告げると、こう続けた。
「黒田先生には悪いけど…腕をなくしたのがあんたじゃなくてよかった。ひどいけど…それが本音」と…。
藍沢は、森本と一緒にヘリポートにいた。
そこで森本に、自分の処置は正しかったのか、と尋ねる藍沢。
もしあのとき現場にいたのが森本だったら、黒田は腕を切断しなくてもよかったのではないか、というのだ。
すると森本は、救命の世界に「もしも」はない、と答える。
あのとき現場に藍沢がいた、ということがすべてだったと…。
そこに、ドクターヘリの出動要請が入る。
ところが白石は、ヘリを前にして突然呼吸が乱れてその場にしゃがみこんでしまう。
藍沢は、そんな白石から無線を取ると、彼女の代わりにヘリに乗り込んだ。
患者は11歳の男の子で、成田空港でエスカレーターから転落し、全身を強打してショック状態に陥っていた。
現場に駆けつけ、その少年・健一(今井悠貴)を搬送しようとする森本たち。
そのそばで、健一の母・有里子(奥貫薫)がヒステリックな声で怒鳴りながら携帯電話をかけていた。
有里子の携帯電話を受け取った藍沢は驚きを隠せなかった。
電話の主は黒田だった。
有里子は黒田の別れた妻で、健一はふたりの間にできた息子だったのだ。
アメリカから一時帰国中に起きた事故だった。
藍沢たちは、健一を初療室に運び込み、処置を開始した。
健一は、腹腔内出血を起こしていた。
白石は、有里子の元に健一のケガについて説明しに行った。
そこに、黒田がやってきた。
有里子は、肝心なときに何をやっているのか、と黒田にかみついた。
が、黒田が腕を切断したことを知ると愕然となった。
やがてオペが終了し、健一は命を取りとめた。
有里子は、田所のもとを訪れ、黒田は大丈夫なのか、と問いかけた。
10年前、田所は、翔陽大学病院の医局で閑職に追いやられていた黒田に、当時立ち上げようとしていたドクターヘリ事業への協力を依頼した。
有里子は、そのことでは田所に感謝しているとしながらも、それと同じくらい恨んでいる、と告げた。
黒田は、ドクターヘリのおかげでまた仕事にのめり込むようになったが、そのせいで家族の団欒は失われたというのだ。
有里子が黒田と離婚したのも、患者のため、という言葉に不満を感じる自分が嫌な人間になっていくようで耐えられなくなったからだった。
有里子の言葉を聞いていた田所は、ドクターヘリ事業と引き換えに、黒田の家庭と外科医としての命も奪ってしまった、と悔恨した。
白石は、母親に電話していた。
黒田のことは言えなかった。
娘を思う母の優しい言葉ひとつひとつが、白石の胸に突き刺さった。
藍沢は、ヘリポートで考えごとをしていた。
そこに梶がやってきた。
藍沢は、黒田の命よりも大切なものを奪ってしまったのではないか、と梶に問いかけた。
すると梶は、人間は生きていないと何も始まらない、と言って藍沢を励ました。
あくる日、白石は、脳外科の西条(杉本哲太)とともに健一のMRI検査を行なう。
健一が転倒したときのことを覚えていなかったからだった。
すると、健一の脳に腫瘍が見つかった。
エスカレーターから落ちたのも、この脳腫瘍が原因で一時的な意識混濁を起こしたからだった。
報告を受けた黒田は、健一は助かるのか、と西条に掴みかかった。
西条は、そんな黒田に、命の保証などできないことはお前が一番良く知っているはずだ、と告げた。
ショックを受けた有里子は、その思いを黒田にぶつけた。
何もかも犠牲にして腕を磨いてきたのだからその腕で健一を治してほしい、と泣き叫ぶ有里子。
黒田は、やりきれなさを、そして無力な自分に対する悲しみをただ必死に堪えていた。
黒田と有里子の姿を見てしまった白石は、その夜、黒田の元を訪れた。
黒田は、白石の体調を気遣うと、「お前らと出会わなければよかったな…」とつぶやいた。
白石は、その場から逃げるようにして飛び出すと、廊下を駆け抜けて外へ飛び出した。
その後を追いかける藍沢。
外は激しい雨だった。
白石は、ポケットの中に入っていたノートや器具を投げつけると、「黒田先生の人生を…私がめちゃくちゃにしたの!私は…ここに来ちゃいけなかった!」と泣き崩れた。
藍沢は、そんな白石にかける言葉も見つからず…。
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